お客様から「宮大工が造る家はどんな特徴があるの?」というご質問をいただく時があります。その声の裏側には、一般的な大工さんとの違いを知りたい、というお気持ちがあるような気がします。
そこで、今回は宮大工の解説と宮大工が手掛けるKAHOUの家の特徴をお話ししたいと思います。
宮大工とは何か?
宮大工とは「神社や寺院の境内の中の木造建築を建てられる人」です。そして、神社や寺院の境内の中の木造建築とは、社殿や御堂や山門などです。宮大工は、これらの建物を建てるにあたって求められる知識や技術を兼ね揃えています。

宮大工が手掛ける木造建築と住宅建築との違いは?
住宅建築との一番の違いは屋根です。神社仏閣の建物の屋根は、曲線を描き軒には反りが付いています。さらには、軒先も2mほど出します。こうした屋根を形にするには、宮大工ならではの専門的な知識と技術が必要になります。
特殊と言われる神社仏閣の屋根は、宮大工の緻密な計算とそれに従って形にしていく、繊細かつ丁寧な仕事が伴っています。
具体的には建物自体も住宅に比べて大きいため、扱う木材のサイズが上がります。もし一つの部材の大きさに誤差があると、僅かであってもその積み重ねが最終的には大きな誤差となってしまいます。そのため、木材を加工するときにも、より正確さが求められるといった高い加工技術が必要となります。

KAHOUの家で活かされている宮大工の技術は?
KAHOUの家では、宮大工の技術を「緻密さと繊細かつ丁寧さと木材を魅せる」という部分として取り入れています。これらの要素は、まさに住宅でも必要とされる部分になります。
まず、「緻密さと繊細かつ丁寧さ」についてです。KAHOUの家は許容応力度計算による耐震等級3の取得とUA値0.42以下C値0.5以下を標準としています。
ただ計算上は強度や断熱性能が保証されていても、現場での大工さんの施工がいい加減であったり知識不足であったりすれば、目標の数字があっても意味をなしません。
計算通りの強度や断熱気密が担保された家を造るには、大工さんの「緻密さと繊細かつ丁寧さ」が現場施工では求められます。
日頃から緻密な計算を元に、木材加工へ気を配って神社仏閣の建物を造る仕事の姿勢が備わっている宮大工であれば、耐力壁や耐震金物などの取付けも確実であり、断熱気密の施工では隙間なく行なうことへの強いこだわりが期待できます。

そして、「木材を魅せる」という部分についてです。KAHOUの家は、自然素材を活かし魅せることをしています。日頃から木材に触れている宮大工は、木材の特性を理解しています。
木材は自然の中で育ってきたからこその「反ったり曲がったり割れたりする」という特性を理解を持っています。
水屋や空気といった自然と呼応している木のあり様そのものを活かし、センス良く木材を生活のなかで感じるこができる設計をしています。その設計力を活かすことができるのも、木材の特性を理解した木遣い(気遣い)ができる宮大工がたてるからなのです。

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