浜松 磐田 袋井を中心とした県西部で「木の香りと暮らす」をコンセプトに家造り|宮大工の伝統技術を活かした耐震等級3×高気密高断熱の住まい|宮大工天峰建設 注文住宅ブランドKAHOUの澤元です。
「木を知る、木と暮らす。|KAHOUの木の話」
第2回は、桧(ヒノキ)についてお話ししたいと思います。
桧と聞くと、
「高級な木」
「神社やお寺に使われている木」
「香りの良い木」
というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
私たち宮大工にとっても、桧はとても身近な木材です。
今回は、杉との違いや、実際に加工していて感じる桧の魅力についてご紹介します。
Q. 桧はどんな木ですか?
桧は、古くから日本の建築に使われてきた代表的な木材です。
森林総合研究所では、桧について、軽く加工しやすい一方で、木肌が緻密で狂いが比較的少なく、耐久性に優れ、特有の香りと光沢を持つ木材と紹介しています。
私自身も長年桧を扱っていますが、杉と比べると少し硬さがあり、加工したときの仕上がりがきれいな木だと感じています。

Q. 杉と桧では、加工したときに違いがありますか?
これは、かなり違いを感じます。
私自身は、桧の方がノミ切れが良いと感じています。
ノミや鉋などの刃物を入れたときにきれいに切れ、仕上げた木肌には桧特有のツヤが出ます。
加工していると、杉よりも油分を感じることもあります。
こうした、刃物できれいに仕上げたときの木肌の美しさは、宮大工として桧を扱っていて好きなところの一つです。
森林総合研究所の資料でも、桧は加工性が良く、材面に光沢がある木材として紹介されています。
Q. 桧の香りは、やっぱり特徴がありますか?
あります。
これは好みもありますが、私は杉より桧の香りの方が好きです。
特に加工しているときは、桧の香りを強く感じます。
ノミや鉋で木を削った瞬間に、桧特有の香りがふわっと広がります。
桧材の香りには、α-ピネンやリモネン、セスキテルペン類など、さまざまな天然由来の成分が関係しています。
森林総合研究所でも、桧の木材には特有の落ち着いた香りがあることが紹介されています。
こうした見た目だけではなく、香りまで楽しめるところも、本物の木を使う魅力だと思います。
Q. KAHOUでは、桧をどこに使っていますか?
KAHOUの家では、窓枠や建具枠などに桧を使うことがあります。
理由の一つは、杉より若干硬さがあることです。
窓枠や建具枠は、生活の中で物が当たることもあります。
柔らかい杉に比べると、少し硬さのある桧の方が、こうした場所には使いやすいと考えています。
ただし、
「枠材だから必ず桧」
というわけではありません。
例えば建具を杉で製作した場合には、枠も杉にした方が木目や色に統一感が出て、きれいに見えることもあります。
木は、どちらが上というものではありません。
それぞれの木の特徴と、空間全体の見え方を考えながら使い分けることが大切だと思っています。
Q. なぜ寺社建築では桧をよく使うのですか?
私たちが手掛ける寺社建築では、桧を使うことが多く、柱や梁などの構造材にも桧を使用します。
宮大工として長年扱ってきた感覚としても、桧は杉と比べて、年月が経過したときの曲がりやねじれなどの狂いが比較的少ないように感じています。
また、寺院建築では、大きな屋根や瓦などを支える必要があるため、構造材にも相応の強さや剛性が必要になります。
木材の基準ヤング係数の一例では、桧が9.0kN/mm²、杉が7.0kN/mm²とされており、一般的には桧の方がたわみにくい傾向があります。
そのため、桧は昔から寺社建築の構造材としても重宝されてきました。
ただし、杉が構造材として使えないということではありません。
住宅では杉も一般的な構造材です。
建物に掛かる荷重に対して、木材の強度や柱・梁の大きさなどを適切に構造計算することで、杉も構造材として使用することができます。
実際に現在の木造建築でも、杉・桧それぞれの強度区分を用いて構造設計が行われています。
Q. 桧にデメリットはありますか?
私自身、桧を扱っていて、大きなデメリットはあまり感じていません。
あえて挙げるとすれば、杉に比べて色合いが比較的揃っているため、少し単調に感じることがあるくらいです。
杉には赤身と白太が混ざり、一枚一枚違う表情があります。
一方、桧は木肌がきれいで、落ち着いた上品な印象があります。
ここも好みですね。
杉の表情を楽しむ場所もあれば、桧のきれいな木肌を見せたい場所もある。
それぞれに良さがあります。

木には、それぞれ得意な場所があります
桧というと、
「高級な木だから良い」
というイメージを持たれることがあります。
でも、私たちは価格だけで木を選んでいるわけではありません。
桧には、
適度な硬さがある。
加工したときの木肌がきれい。
香りが良い。
耐久性に優れている。
という特徴があります。
一方、杉には杉の柔らかさや足触りの良さ、色の変化などの魅力があります。
大切なのは、
「どちらが良い木か」ではなく、「その木をどこに使うか」
だと思います。
宮大工の仕事では、昔から木の性質を見ながら、使う場所を考えてきました。
KAHOUの家でも同じように、それぞれの木が持つ特徴を活かしながら、適材適所で木を使っていきたいと思っています(^^)
【参考:KAHOUの家】外観デザインの特徴>>>https://tenpou.net/all/blog0016/
【参考:KAHOUの家】KAHOUとは>>>https://tenpou.net/about/
【参考:KAHOUの家】設計のこだわり>>>https://tenpou.net/quality/architect/
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