浜松・磐田・袋井を中心とした県西部で「木の香りと暮らす」をコンセプトに、宮大工の伝統技術を活かした耐震等級3×高気密高断熱の注文住宅を建てているKAHOU(天峰建設)の澤元です。
断熱材にも種類によって作られている原料が異なります。
ガラス繊維でできたものや鉱物を原料にしたもの、ポリエチレン樹脂やフェノール樹脂でできたものなど、様々な原料から断熱材は作られています。
今回は木材を原料とした断熱材をご紹介させていただきます。
断熱材も自然素材が良いという方にはお勧めしたい断熱材です。
どんな特徴があるのか説明していきたいと思います。

(株)イケダコーポレーションHP 画像引用
【夏の暑さ対策には木繊維断熱材】
木材を原料とした断熱材は、他の原料で出来た断熱材と比べると冬の寒さに性能を発揮するのは勿論のこと特に夏の暑さに性能を発揮します。
なぜかというと、木繊維断熱材は「比熱容量」という数値が2100ジュールと他の断熱材に比べて、非常に高いからです。

(株)イケダコーポーレーションHP 画像引用
この数値が高いと、真夏の暑い熱の移送を遅らせてくれる能力が高いので、日中の最も暑い時間帯の熱を室内に伝えにくくする効果があります。
真夏の屋根の温度は80℃まで達します。そうすると、小屋裏の温度は一般の断熱材だと30℃に達しますが、木繊維断熱材だと20℃に抑えてくれる効果があります。

(株)イケダコーポーレーションHP 画像引用
そのため、昔の茅葺屋根と同じ効果を得ることができことから、夏の暑さ対策にはもってこいの断熱材です。
【夏の蒸し暑さを軽減】
木繊維断熱材の透湿抵抗は106ng/m・s・paと高いため、蒸し暑い日本の夏でも室内環境を快適に保ちます。
調湿機能が他の断熱材に比べると、高いため壁体内結露のリスクを抑止します。
【遮音・防音性能に優れている】
木繊維断熱材はあらゆる部位に密着して隙間をなくす特性があるため、高い遮音・防音性能を発揮します。
大通りに面した住宅でも、図書館並みの静かさで心地よい室内音響空間を保ちます。
【まとめ】
熱伝導率は0.038w/(m•k)と他の断熱材と大きく変わりませんが、夏の暑さ対策や梅雨時期の湿気が気になる方にはお勧めです。
何より自然素材にこだわって家づくりをしたい方は、木繊維断熱材には有害な化学物質は一切使用していないため安心して暮らすこができます。
KAHOUの家づくりも「木の香りと暮らす」をコンセプトに行なっているため、とても相性の良い断熱材です。
オプションとして取り扱っていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。