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24時間換気の換気方法によるメリット・デメリット

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2023.12.11

日本の住まいは24時間換気が建築基準法によって定められています。

今回のブログでは、24時間換気とは何なのか?や換気方法にも種類ありますので、それらのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。

家を建てる際の参考にしていただけたらと思います。

【24時間換気とは?】

24時間換気とは建築基準法で定められており、室内の空気を1時間に0.5回換気しなさいというものです。

2時間に1回室内と外の空気が入れ替わるということになります。

なぜ空気を入れ替えないといけないのか?

室内の空気は人間が吐き出す二酸化炭素や生活臭やシックハウスの原因となる化学物質などで汚れてきます。

厚生労働省では二酸化炭素濃度を1000PPM以下にすることを推奨しています。

二酸化炭素濃度が濃くなると人体に「めまい」「頭痛」「吐き気」「眠気」などの症状をきたします。

そのため24時間換気が建築基準法では定められています。

二酸化炭素濃度と人体との関係は以下のようになっています。

・~360ppm・・大気中の通常の濃度。新鮮な空気。

・~1,000ppm・・屋内の通常の濃度。少し不快な人がいる程度。

・~3,000ppm・・呼吸数の増加、眠気の増加や集中力の低下が見られる。

・~4,000ppm・・頭痛やめまい、倦怠感を感じる人が出てくる。

・~6,000ppm・・頭痛やめまい、倦怠感を感じる。過呼吸になる人が出てくる。

・~8,000ppm・・意識レベルが低下する。ふるえやけいれんが発生する。

24時間換気の換気方法は3種類ある

同じ24時間換気でも第一種換気、第二種換気、第三種換気の3種類に分かれています。

それぞれのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。

画像引用元:パナソニックHPより

第一種換気とは

第一種換気とは給気が機械給気で排気も機械排気になります。

常に機械給気のため室内に空気が強制的に入ってくる状況になっています。

そのため室内は常に正圧の状態にあります。

メリットとしては機械給気によって常に室内は正圧な状態にあるため、機械排気の換気扇によって強制的に外へ吐き出すことにより、空気が強制的に入れ替わるので、窓を開けたとしてもショートサーキットの現象を起こすことがないので他のことに左右されることなく常に室内の空気は正常な状態を保つことができることです。

デメリットとしては大きく分けると2点あります。

一つ目が給気、排気ともに機械装置になるため初期費用が高くなることと、24時間つけっ放しになるので電気代などのランニングコストが掛かるということです。

二つ目が機械給気で強制的に室内に空気を取り込むため、外気が常に入ってくる状態です。

そのため外気温により室内温度に影響がでるということです。

真夏や真冬の外気温を室内に強制的に取り込むと、冷暖房の負荷が増加するためエアコンなどの電気代の増加に繋がります。

第一種換気を採用する際は、給気側に熱交換器機能がついている給気口をおすすめします。

熱交換器により、夏場は33℃の外気温を27℃まで下げて給気をしてくれます、そのさい湿気も同時に除湿をしてくれます。

冬場は0℃の外気温を16℃にして給気をしてくれます。

熱交換器を付けることでエアコンなどの冷暖房エネルギーを緩和しながら室内の空気を快適にしてくれます。

第二種換気とは

第二種換気とは給気が機械給気で排気が自然排気という換気方法です。

機械給気によって強制的に室内に空気が入ってくるため、室内は正圧の状態になります。

排気側は自然排気で穴が開いているだけなので、押し出されるようにして空気が出ていく換気方法です。

メリットとしては機械給気によって新鮮な空気が常に入ってくるため、室内が正圧になっているので窓を開けても埃などが入りにくい状態になります。

そのためクリーンルームなどの空気が綺麗な環境を必要とする部屋などに採用されます。

デメリットとしては一般的な木造戸建て住宅の場合、室内の湿度や汚れた空気が屋根裏や壁の中に入り込み、多くの湿気を含んだ空気が急激に冷やされて、結露を起こす可能性が非常に高くなります。

そのため、木造戸建て住宅ではこの換気方式はほぼ使われておりません。

第三種換気とは

第三種換気とは給気が自然吸気で排気が機械排気という換気方法です。

換気扇を回すことで自然給気口から外気を取り入れて室内を換気するため、室内は常に負圧の状態になります。

換気扇をトイレ、浴室、洗面所などの空気が汚れるところに設置し、自然給気口をリビングや寝室といった居室に設置します。

そうすることで、自然給気口から入ってきた空気が居室を通りトイレや洗面所の換気扇から汚れた空気が排出されて部屋全体の空気を入れ替えます。

家の換気方法で最も採用されている換気方法になります。

メッリトとしては第一種換気と比較してイニシャルコストが安く抑えられることです。

消費電力も安く月の電気代も数百円程度で抑えられます。

メンテナンスも第一種換気と比較してしやすいフィルターなどの交換や掃除がしやすいのが特徴です。

デメッリットとして気密の悪い家だと換気効果をえることができません。

なぜかというと、ショートサーキットという現象が起きるからです。

気密の悪いいえは、自然給気口以外からも外気が入ってくるため換気扇が設置してある部屋しか換気をしてくれません。

この現象がショートサーキットという現象です。

また、気密の良い家でも換気扇の近くの窓を開けるとショートサーキットが起きて換気扇の設置してある部屋しか換気してくれません。

そのため、換気扇のある部屋の窓は開けれないということになります。

自然給気口から外気がそのまま入ってくるため、外気温に室内温度が影響を受けやすくなります。

真夏には34℃くらいの外気温の空気が常に部屋に入ってきて、寒冷地であれば真冬の氷点下の外気温が常に部屋にはいってきますので、冷暖房エネルギーの負担が増え、冷暖房の効きが悪くなったり電気代が高くなるなどのデメリットがあります。

まとめ

第一種換気、第二種換気、第三種換気それぞれにメリットやデメリットがありますが、デメリットを見るとさらに迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。

換気システムを選ぶ際、今後どういった住まい方をしたいのかで比較するのもおすすめです。

例えば、寒冷地に住んでいるから換気で寒さを一切感じないような生活をしたい人は、第一種換気がおすすめですし、メンテナンスは面倒くさいからできるだけ手間をかけない生活をしたいのであれば第三種換気がおすすめです。

その地域や家族の事情などで、希望の生活スタイルは1人1人ちがうので、家族と工務店とでよく話し合い決めるようにしましょう。

KAHOUではプランニングの際に換気方法による熱損失などを事前に計算して、お客様の予算や生活スタイルにあった換気方法をご提案させていただきます。

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