浜松 磐田 袋井を中心とした県西部で「木の香りと暮らす」をコンセプトに家造り|宮大工の伝統技術を活かした耐震等級3×高気密高断熱の住まい|宮大工天峰建設 注文住宅ブランドKAHOUの澤元です。
家の快適さを左右する壁の断熱気密工事に取り掛かりました。今回、壁に使用する断熱材は「裸のグラスウール」と言われている繊維系断熱材です。メーカーはマグのイゾベール・コンフォートの105mm24Kといわれる高性能グラスウールです。
性能としては繊維系断熱材のなかでは、業界トップレベルです。熱伝導率は0.035W/(m・K)で高断熱住宅には最適な断熱材です。
特徴としては原料の85%にリサイクルガラスを使用しています。結合剤として植物由来の(バインダー)を使用しているため化石燃料に頼らない環境に優しい断熱材です。
ここで気になるのが「ガラス繊維でなぜ断熱効果があるの?」「有害物質ではないの?」という疑問がでてくるのではないでしょうか?
なぜガラス繊維で断熱効果があるの?
グラウスールはリサイクルガラスを高温で溶解し綿状に繊維化した細かい繊維の集まりです。この細かい繊維が絡み合ってグラスウール中に連続空気室をつくっていて、この連続空気室の中では空気が静止して動かないため熱が移動しにくく、高い断熱性能を発揮するためです。
グラスウールには発がん性やアスベストのような有害物質ではないの?
グラスウールは、これまで世界中で半世紀以上にわたって使用されています。そのうち40年以上にわたり、グラスウールに携わる人々に対し健康診断や死因調査が行われていますが、これまでの調査報告のなかにグラスウールが原因と考えられる異常や所見は認められていません。
また、長年の免疫研究においても安全性が認められており、2001年10月にフランスのリヨンで開催されたIARC(国際がん研究機関)による発がん性分類評価会議においても、コーヒーなど よりも安全性の高い「グループ3」に該当するものとして再評価されています。
天然繊維であるアスベストとは全く異なる行程・原料で製造されているため、発がん性の心配もなく安心して使用できる断熱材です。
断熱気密工事の工程
工事の工程としてはグラスウールを柱と柱の間に隙間なく敷き詰めていきます。ここで大事なのは隙間なく「丁寧」に施工していくことが求められます。
グラスウールを敷き詰めたあとに、気密シートを張っていきます。気密シートを張ることで室内の湿気を壁の中に侵入するのを防いでくれます。さらに隙間なく張っていくことで気密を確保でき高気密化を実現できます。
写真だとシートの重なり部分にまだ気密テープが張られていませんが、このあと気密テープ張ることでしっかりと気密の確保ができます。
断熱気密施工で求められることは「丁寧」に行うことです。グラスウールの断熱材は施工技術が重要になってきます。いくら性能が良い断熱材や気密シートを使用しても適当な施工をしていては本来の性能を発揮することができません。確かな施工技術があるからこそ使用できるのがグラスウールの断熱材です。宮大工は日頃から「丁寧」な仕事が求められるので、断熱施工は宮大工の技術を活かせる仕事です。
宮大工と一緒に高気密高断熱の住まいを造ってみませんか?