浜松・磐田・袋井を中心とした県西部で「木の香りと暮らす」をコンセプトに、宮大工の伝統技術を活かした耐震等級3×高気密高断熱の注文住宅を建てているKAHOU(天峰建設)の澤元です。
よく「宮大工ってどんな仕事をしているの?」と聞かれることが多いです。
簡単に答えると寺院の本堂や御堂、神社の拝殿や本殿といわれる建物と、それらに付随した建物を造るのが宮大工の仕事です。
住宅とは何が違うのかと言いますと大きく違うのが屋根です。
寺院や神社の屋根や軒は「反り」といわれる曲線を描いていることです。
この屋根の曲線を形にするのに宮大工ならではの技術が発揮されます。
まずは、「規矩術(きくじゅつ)」といわれる緻密で特殊な計算を用いて軒の曲線を屋根に写し形にしていきます。
何気なく屋根や軒が曲線を描いているように思いますが計算のうえに造られています。
もうひとつが、木材を加工する技術です。
計算によって出された曲線を、木材をいかに正確に加工していくかが技術として求められます。
電気カンナや手鉋(てかんな)や鑿(のみ)などの道具を使いこなして形にしていきます。
これら二つに共通することは「丁寧」さと「正確」な仕事です。
適当に計算していたら、当たり前ですけども建物は立ちません。
計算が正確に出来ていても木材加工をいい加減にしていたら形になりません。
どちらも「丁寧」に「正確」に行わなければならないのです。
そこで気になるのが、住宅は寺院や神社のような形はしていないから「特殊な計算や木材加工の技術はいらないでしょ?」と思われがちですが、そんなことはありません。
日頃から「丁寧」で「正確」な仕事が求められる宮大工は、それらが仕事として染みついています。
だからこそ、それらの技術は住宅にも活かすことができるのです。
現代の住宅は許容応力度計算をして耐震強度を保証しています。
計算も大事ですが計算通り形にしていく「丁寧」さや「正確」さが必要です。
両方が両立するからこそ計算通りの耐震性能を確保した家ができます。
断熱・気密も同じことが言えます。
いくら高性能な断熱材を使用しても適当に施工していては計算通りの性能は発揮されません。
気密も同様でいかに隙間なく「丁寧」に「正確」に家を造るかが求められます。
「丁寧」さと「正確」さを、持ち合わせている宮大工だからこそワンランク上の住まいを提供できると思っています。
現場での作業見学なども随時受付けていますので、ご興味があるかたは連絡お待ちしています。