浜松 磐田 袋井を中心とした県西部で「木の香りと暮らす」をコンセプトに家造り|宮大工の伝統技術を活かした耐震等級3×高気密高断熱の住まい|宮大工天峰建設 注文住宅ブランドKAHOUの澤元です。
今回から「木を知る、木と暮らす。|KAHOUの木の話」として、家づくりに使われる木について少しずつご紹介していきたいと思います。
私自身も、改めて木について勉強しながら、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
第1回は、KAHOUの家でも床材などに使用している「杉」についてです。
Q. そもそも杉って、どんな木ですか?
杉は、日本の住宅では昔から使われてきた身近な木材です。
特徴の一つが、軽くて柔らかいこと。
林野庁でも、杉の特徴として「軽さ・柔らかさ・断熱性・調湿作用・香り」などが挙げられています。
KAHOUでは、この杉を床板や天井板、建具などに使用しています。
Q. なぜKAHOUでは、床に杉を使っているのですか?
一番の理由は、足触りが好きだからです。
杉は柔らかい木なので、素足で歩いたときの感触がやさしく感じます。
また、木材は他の建築材料と比べて熱を伝えにくい性質があります。
そのため、杉の床は冬に素足で触れたときにも、ヒヤッとした冷たさを感じにくいところが魅力です。
私自身、新建材の床では梅雨や夏など湿気の多い時期に、足裏にベタベタした感覚を感じることがあります。
それに比べると、杉の無垢床では、そのベタつきを感じにくいように思います。
これは私自身の体感ですが、木材には周囲の湿度に応じて水分を吸ったり放出したりする性質があります。もちろん、床の感じ方は室内の温湿度や表面仕上げなどによっても変わります。
Q. 杉の床は傷つきやすくないですか?
はい。
杉は傷やへこみがつきやすいです。
ここは、杉の床を検討されている方にはきちんとお伝えしておきたいところです。
杉は柔らかいからこそ足触りが良い反面、物を落としたり、家具を引きずったりすると傷がつきやすい。
つまり、
「柔らかさ」という杉の特徴が、メリットにもデメリットにもなる
ということですね。
また、水回りなどで水をこぼしたままにしておくと、シミになることもあります。
傷やシミが絶対に嫌という方には、杉の無垢床はあまり向いていないかもしれません。
Q. それでも、なぜ杉を使うのですか?
私は、時間が経った杉の表情が好きだからです。
新築時には、杉の赤っぽい部分や白っぽい部分が一枚一枚違い、それぞれに表情があります。
そして年月が経つにつれて、少しずつ色が深くなり、飴色のような落ち着いた雰囲気に変わっていきます。
林野庁が紹介している木質内装の経年事例でも、杉や桧が6年ほどでやや飴色に変化した例や、15年経過した杉で板ごとの色の差が小さくなり、落ち着いた色合いになった例が紹介されています。
最初は気になっていた小さな傷やシミも、年月が経つと少しずつ周りに馴染んできます。
私は、それも含めて「家の味わい」になっていくと思っています。
新品の状態をずっと保つのではなく、住む人と一緒に年を重ねていく。
そこが無垢材の良さではないでしょうか。
Q. 杉の「赤いところ」と「白いところ」は何ですか?
杉の床を見ていると、赤っぽい板と白っぽい板があります。
木の中心に近い部分を**「心材(赤身)」、外側の白っぽい部分を「辺材(白太)」**と呼びます。
杉は心材と辺材の色の違いが比較的分かりやすい木です。
木が成長すると外側に新しい木部がつくられ、古い辺材はやがて水分を運ぶ役割を終えて心材へと変化していきます。
その際にさまざまな成分が蓄積され、杉では中心部分に赤みのある色が現れることがあります。なお、心材の色には個体差があり、すべての杉が同じ赤色になるわけではありません。
こうした一枚一枚の色の違いも、自然の木を使っているからこその表情です。
Q. 杉の香りも魅力ですか?
これも、KAHOUで杉を使う理由の一つです。
床は、家の中でもかなり大きな面積を占めます。
そこに無垢の杉を使うと、完成した家に入ったときに木の香りを感じることがあります。
KAHOUでは床だけでなく、天井や建具などにも木材を使うことがありますので、家の中に木を使う面積が自然と増えていきます。
見た目だけでなく、触った感触や香りまで含めて木を感じられる。
そこも、無垢材を使った家の良さだと思っています。

杉は「傷つかない床」ではありません
杉の床には、
足触りが良い。
ヒヤッとしにくい。
木の香りを感じられる。
年月とともに色や表情が変化する。
という魅力があります。
一方で、
傷がつきやすい。
へこみやすい。
水を放置するとシミになることがある。
というデメリットもあります。
私たちは、その両方を理解したうえで杉を使っています。
傷がつかないから杉を選んでいるのではありません。
傷や色の変化も含めて、時間とともに味わいが増していく。
そこに杉の良さがあると思っているからです。
完成したときが100点ではなく、10年、20年と暮らしながら、少しずつその家らしい表情になっていく。
そんな床を楽しんでいただけたらと思っています(^^)
次回も、家づくりに使われる「木」について、一緒に少しずつ勉強していきたいと思います。
【参考:KAHOUの家】外観デザインの特徴>>>https://tenpou.net/all/blog0016/
【参考:KAHOUの家】KAHOUとは>>>https://tenpou.net/about/
【参考:KAHOUの家】設計のこだわり>>>https://tenpou.net/quality/architect/
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