浜松 磐田 袋井を中心とした県西部で「木の香りと暮らす」をコンセプトに家造り|宮大工の伝統技術を活かした耐震等級3×高気密高断熱の住まい|宮大工天峰建設 注文住宅ブランドKAHOUの澤元です。
KAHOUの家では、外壁の一部に杉板を使うことがあります。
ジョリパットの塗り壁と組み合わせたり、ガルバリウムの外壁と組み合わせたり。
物置や車庫などでは、外壁全体を杉板で仕上げることもあります。
木を外壁に使うと、やっぱり雰囲気がいいんですよね。
既製品にはない自然な風合いがあって、時間が経った建物にも馴染んでいく。
私自身、好きな外壁材の一つです。
ただ、お客様に杉板の外壁をご提案するときには、必ず知っておいてもらいたいことがあります。
それが、木の外壁は色が変わるということです。
杉板は、ずっと同じ色ではありません
施工したばかりの杉板は、赤みや白みがあって、木目もきれいに見えます。
でも、この色がずっと続くわけではありません。
外壁ですから、毎日、雨や風、紫外線にさらされます。
そうすると、だんだん色が抜けていき、最終的にはグレーっぽい色へと変化していきます。
しかも、建物全体が一斉に同じ色になるわけでもありません。
雨がよく当たるところ。
紫外線がよく当たるところ。
軒が深くて雨があまり当たらないところ。
同じ一面の外壁であっても、場所によって色の変わる早さが違うことがあります。
そのため、途中の段階では色がまだらに見えることもあります。
ここは、杉板の外壁を選ぶ前に知っておいてほしいところです。
なぜ木は変色するのか
木が屋外で変色していく主な原因は、紫外線や雨などの影響です。
木の表面にある成分が紫外線などによって変化し、さらに雨によって流されることで、少しずつ木本来の色が薄くなっていきます。
KAHOUでは杉板を外壁に使う場合、基本的には浸透性の保護塗料を塗っています。
水をはじきやすくし、木を保護するためです。
ただ、それを塗ったからといって、ずっと施工時の色を保てるわけではありません。
木は自然の材料なので、やはり少しずつ変化していきます。
私たちは基本的に、その後何度も着色して新品のような色を維持していくというより、自然に経年変化していく姿を楽しんでもらいたいと考えています。
「変色=悪くなった」ではないと思っています
杉板がグレーになってくると、
「木が傷んでしまったのでは?」
と思われるかもしれません。
でも、色が変わることと、木そのものが使えなくなることは別の話です。
もちろん外壁ですから、長い年月の中では傷んでくる部分もあります。
ただ、色が変わったからといって、それだけで外壁として使えなくなったということではありません。
そもそも既製品の外壁材でも、長く紫外線や雨風にさらされれば色あせや劣化は起こります。
木の場合は、その変化が少し分かりやすいんですよね。
私は、それを「劣化」とだけ捉えるのではなく、木ならではの経年変化として見てもらえたらと思っています。
新品の杉板もきれいですが、年月が経って少しグレーになった杉板にも、新品とは違う良さがあります。
古いお寺や昔から残っている木造建築を見ても、木は新品の色をしていません。
でも、その色だからこその落ち着きや風合いがあります。

杉板は割れることもあります
もう一つ、正直にお伝えしておきたいのが「割れ」です。
杉板は無垢の木です。
乾燥したり湿気を吸ったりしながら動いているので、板によっては割れが出ることがあります。
すべての板が割れるわけではありません。
同じ杉でも割れる板もあれば、ほとんど割れない板もあります。
これは実際に外壁として張って、その後の経過を見ないと分からない部分もあります。
自然の木なので、すべてを工業製品のように均一にはできません。
色も違う。
木目も違う。
節もある。
そして、場合によっては割れる。
こうしたことも含めて、無垢の木を外に使うということだと思っています。
ですので、いつまでも均一で、変化の少ない外壁を求める方には、杉板はあまりおすすめしません。
反対に、そういう木の変化も含めて楽しめる方には、とても良い外壁材だと思います。
それでも杉板をおすすめしたい理由
ここまで読むと、
「結構デメリットがあるんだな」
と思われるかもしれません。
でも、それでも私が杉板を好きなのには理由があります。
まず、やっぱり風合いがいい。
これは大きいです。
本物の木にしか出せない表情がありますし、塗り壁やガルバリウムと組み合わせても、杉板が少し入るだけで建物の印象が柔らかくなります。
そしてもう一つ、私が木の外壁を良いと思う理由があります。
それは、昔からずっと使われてきた建築材料だということです。
杉板は、どこかのメーカーが開発した商品ではありません。
昔から建物に使われてきた、ごく自然な建築材料です。
流行によって商品がなくなることもありません。
既製品の場合、20年、30年経って一部分を直そうとしたときに、
「この商品はもう廃番です」
ということもあります。
木には、それがありません。
もちろん、まったく同じ色や木目の板はありませんが、杉という材料そのものがなくなるわけではありません。
もし一部分が傷んだのであれば、傷んだ板だけを張り替えることもできます。
これは、長く建物を使っていくうえでは大きなメリットだと思っています。
新品の状態が「完成」ではない外壁
木の外壁を考えるとき、一番大切なのはここかもしれません。
施工したときが一番きれいで、そこから古くなっていくだけ。
そう考えると、杉板は少し扱いにくい材料かもしれません。
でも、私は少し違う見方をしています。
最初は赤みのある杉板だったものが、雨や太陽にさらされ、少しずつ色が変わっていく。
場所によって変化の早さが違ったり、板に割れが入ったりすることもある。
そして何年も経つと、新築のときにはなかった落ち着いた表情になってくる。
自然の建築材料は、経年変化が味わいに変わっていく。
そこを楽しめることが、木を使う面白さだと思っています。
ですので、杉板の外壁は誰にでもおすすめ、というわけではありません。
色が変わることも、多少まだらになることも、木が動くことも知ったうえで、
「それも木らしくていいね」
と思える方におすすめしたい外壁です。
KAHOUでは、完成した瞬間だけがきれいな家ではなく、10年、20年と暮らしながら、少しずつ馴染んでいく家をつくりたいと思っています。
杉板の外壁も、そんなKAHOUの家づくりに合った材料の一つだと考えています。
【参考:KAHOUの家】外観デザインの特徴>>>https://tenpou.net/all/blog0016/
【参考:KAHOUの家】KAHOUとは>>>https://tenpou.net/about/
【参考:KAHOUの家】設計のこだわり>>>https://tenpou.net/quality/architect/
天峰建設|KAHOUの注文住宅・リフォーム・リノベーション>>>お問い合わせはこちらから