浜松 磐田 袋井を中心とした県西部で「木の香りと暮らす」をコンセプトに家造り|宮大工の伝統技術を活かした耐震等級3×高気密高断熱の住まい|宮大工天峰建設 注文住宅ブランドKAHOUの澤元です。
今回は、お客様からのよくある質問にお答えしたいと思います。
Q. 「墨付け」、「手刻み加工」とは何ですか?住宅でもやっていますか?
A. 今回のご質問は「8/4本堂の上棟式をおこないました https://tenpou.net/all/blogu0020/」を読んでくださったお客様からいただいたものです。
嬉しいですね。
では早速ご説明します。ちなみに、手刻み加工の説明にはその前に行う大工さんの仕事である墨付けのご理解も必要です。
今回は両方の解説になります。
まず手刻み加工についてです。こちらは、大工さんが鑿(のみ)や鉋(かんな)やのこぎりを使って建物の構造材を加工していくことを言います。

加工では、柱や梁といった構造材を組み合わせるために、木材同士が接するところ(接号部分)となる継手(つぎて)や仕口(しぐち)を作ります。

この継手や仕口を加工する前に行うのが墨付けです。
墨付けは、木材をどのように加工するかが分かるように印をつける作業です。
この作業は棟梁が行う仕事の中でも一番責任が重いものです。

さらに、もう少し全体の作業の流れを説明すると、建物の設計図面では木と木の組み方が書かれています。
それを元に棟梁が木材の長さや継手や仕口、柱の接合部分のほぞの墨付けをし、手刻み加工へと移ります。
ここまでの説明で、墨付けが正確であることが何よりも大切ということをわかっていただけたのではないでしょうか。
「墨付け」や「手刻み加工」は社寺建築では全ての木材において行います。
住宅ではプレカットでは対応しきれない部分で大工さんが図面を元に行います。
例えば、丸太の大きな梁を化粧として見せたり、屋根の破風板を木で見せたりする場合です。


また、リフォームで構造材の工事をする場合(リノベーション)はこの手刻み加工が役立つため、当社が得意とする技術を活かした建築をさせていただいています。
大工の棟梁は、図面を参考に目を瞑って建物が3D(立体的)に描ける技量を持っています。
「墨付け」や「手刻み加工」は小さな建物であれば3年、お寺の本堂を請け負うまでには約8年の経験が必要なものと考えています。
このような大工さんの積み重ねの日々を経て、加工の現場や上棟で働く姿をご覧になっていただければと思います。
【参考:KAHOUの家】KAHOUとは>>>https://tenpou.net/about/
【参考:KAHOUの家】設計のこだわり>>>https://tenpou.net/quality/architect/
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